今日の一冊 092

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

伊坂本読了。


これ、シュールの一言に尽きる。
かっとなってコンビニ強盗を起こした主人公 伊藤は古馴染みの鬼畜警察官 城山に連行されるところで、事故が起こり逃げだす。
気づいた伊藤がいたのは100年以上前に人々から忘れられた島、萩島。
住民は拳銃で人撃ちまくる男、嘘しかつかない男など変な人ばかり。
極めつけは田んぼに未来を話す案山子がいたり、不思議この上ない。
その案山子が殺され、犯人は誰か?というミステリー要素もあったりと楽しみどころは多い。
全体的に牧歌的でのほほんとした感じで、癒された。
最後に鬼畜の城山が予想通りの結末を迎えたのには胸がすっとした。
他の伊坂作品に比べて電波っぽさが少なかったのは良かったと思う。


とりあえず久々にオススメできる一冊。85点。