今日の一冊 045
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/02/10
- メディア: 文庫
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この前実家帰ったときテレビでやってたんで、既に映画版は視聴済み。
映画版見て、なんだこりゃイマイチだなぁと思った。
受験合宿中の4組の家族(主人公の家族含む)と先生の元に、主人公の愛人が来訪。
これが物語の転機。
主人公の奥さんが愛人殺しちゃって、4組の家族みんなで隠蔽工作しようとする。
主人公が、自分らに関係のない他の家族が異常なまでに協力してくれるということに疑問を持つわけで。
で、当然犯人は奥さんであるはずもなく。
その真相を主人公が推理。
でも、犯人は明かされなくて読者に考えさせるスタイル。
この辺り「どちらかが」「わたしが」シリーズに通ずる物があり。
最後の最後で大きなどんでん返しがあるんだろうなぁと思って読んでたんだけど、まあほとんど予想の範囲内の展開。
ラストもほんとサラッと。
こういう何もサプライズが無い終わり方ってのは、東野作品では珍しいかもしんない。
読んでて苛つくとかそういうことはないんだけど、イマイチ印象が薄い作品でした。
55点ってとこ。
「私たちの魂はこの積ん読から離れられない」