今日の一冊

分身 (集英社文庫)

分身 (集英社文庫)

「分身」読了。
久々にオレンジ色の奴(講談社)から離れて、緑の奴(集英社)を。
結構当たりと思いますた。85点over。
白夜行」といい、緑の奴って密かに良作多し?


とりあえず、最初の100ページくらいでぐっと引き込まれた。
話としてはタイトルもそうだけど「変身」に割と近いかな。
いわゆるサイエンス物。


顔が同じ二人の少女が主人公で、交互に章が進んでいきます。
でも、最後まですれ違いみたいな。
途中で大方のラストとか読めたけど、それでも面白いと思わせる演出。
でも、すれ違いの末ようやく出会った割に、ラストがあまりにあっさりしすぎかも。
こういう書き方の作家と分かっては居るんだけど。
もうちょい書いてーとか思ったり。


やっぱり東野作品は、たぶん一番多いであろう本格推理物よりもこういうサイエンス物や社会物のほうが面白い気がする…。
少なくとも私にとっては。