今日の一冊 005
- 作者: 荻原浩
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2001/10/19
- メディア: 文庫
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萩原タンのデビュー作。
230ページ程度と、かなり少なめの分量。
東北の寒村が、東京の零細広告社に村おこしの仕事を依頼するところから始まる。
名物も何にも無い村。
広告マンの主人公らが、無理矢理ひねり出した作戦は、「恐竜ウッシー」。
その作戦に巻き込まれる村人、マスコミ、世間の反応が何とも言えない。
村人達の純粋さ、素朴さと広告社の人間の癖がいい感じである。
基本的にはユーモア小説なんだけど、最後にはじーんと来るエピソードもあったりと要点は押さえてる。
もう読みやすかったので、ほとんど一気に読んでしまったよ。
それはそうと、安定感抜群の萩原タンだけど、直木賞逃したのは全く残念である。