今日の一冊 067

星々の舟 Voyage Through Stars (文春文庫)

星々の舟 Voyage Through Stars (文春文庫)


村山由佳直木賞受賞作だったか。
この人の作品読むのは久しぶりのような気もする。
最初、タイトルみて、これなんてSFとか安易に想像してしまったのは秘密。


三世代家族を題材にした全6編の短編構成。
各編で主人公が異なる。


禁断の兄妹愛の編は読んでてヘドが出そうで、思わず投擲しそうになったけど、
それ以外は概ねいい話だった。
登場人物がみんな不幸すぎる感じで、読んでてちょっと鬱はいるかもしれないが。
短編構成だけどそれほど薄っぺらにならず全体としては重厚な感じ。
戦争小説?と思わせる節もあったりするけど、やっぱり根本は家族。
家族とは何かと考えさせられる一冊。


ちょうど終戦記念日近くだったのでタイムリーだったかも。


これで、全体の2/3を消化。
盆でペース上がらなかったから、9, 19, 11, 12月で30冊くらいはきついかも・・・