今日の一冊 042

時生 (講談社文庫)

時生 (講談社文庫)

読了。
500ページオーバーだけど、よく見たら文字デカくなってますね。
なんか、一ページの文字数減らして、ページ数増やすのが最近のトレンドらしいよ。
(太い本なのにサクサク読めたという満足感を読者に与えるためらしい)


読み終わって泣いた。
そして、爽快感。
この系統では「秘密」以来、久々にじーんと来た。


生まれついての難病の少年が、意識不明になりつつも精神は過去を旅するってお話。
精神が乗り移るってところは「秘密」と似てます。
まあ、今度は娘じゃなくて息子だけど。
過去での若かりし日の父親との日常が何とも言えず良い。
父親の「今」は過去の息子が作ったんだなと。


ラストは感動物。
「とりあえず読んでみて」とオススメ出来る一冊です。
90点。


ああ、そういやこれでオレンジ色の講談社文庫はもう読破したんだなぁ。
次は何読もうかしら。